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メサイア・コンプレックス 

メサイア・コンプレックス とは

誰かを救いたくて仕方がない心理のこと。人を助けないと仕方がない心理状態。

メシアコンプレックス、救世主願望ともいう。

 

メサイア・コンプレックスの問題点

コンプレックスは一般的に「人と比べて劣った」という意味で使われることが多々ありますが、精神医学で使われるコンプレックスとは、無意識的な考え方を意味します。

 

人を救いたいと思うことそれ自体はすばらしいことです。

ですが、メサイア・コンプレックスは劣等感コンプレックスのひとつと言われています。なんだか矛盾していますよね。

 

その主な理由は、「人を救いたい」気持ちの原動力が自分への自信のなさや、無価値感からきていることです。誰かを救うことで、自分自身の満たされない気持ちを満たそうとしているのです。

 

本来、人助けは世のため、人のためにするものです。困っている人がいたから助けた、というのが本来の正しい人助けの姿ですが、メサイアコンプレックスの人は「困っている人を助ける私ステキ!」といったように、助けるのは相手のためではなく自分のため。

 

 

このコンプレックスの危険性は2つあります。

・自分では気がつきにくい

一般的に、人を助けたいという気持ちは「すばらしいもの」と考えられています。

本人にとっては「いいことをしている」という認識です。

 

しかし、周囲の人にとっては迷惑である可能性があります。善意はふつう「いいもの」なので、善意からくるアドバイスは時に断りづらいものですよね。

 

本人はその善意が自分の無価値感から来ていると気が付かず、「善意」だと思っているので、問題に気が付かないのです。

暴走の危険性

無意識的にはたらく部分があるため、自分もコンプレックスを持っていることに気が付きにくく、かつ暴走の危険性があります。

 

それまでは熱心に人助けに邁進していたのに、相手が「受け入れてくれないから」「何も変わらないから」と突然意欲をなくして手を離してしまうことや、自分の善意を受け取ってくれない相手にひどく失望したり、相手を攻撃する可能性さえあります。

 

繰り返しますが、人を助けたい、困っている人のために何かしたいという気持ちそれ自体はすばらしいことです。問題は、その気持ちがどこに向いているのか。

 

本当に相手の為を思っているのか、それとも、その人自身の中にある無価値感を癒そうとしているのか。対人援助の仕事をしている人、人助けしないと気がすまない人は注意してみてください。

 

 

 

参考サイト 子どもを援助する者の心の傷とその影響

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