例外を作るとどんどんダメになるのは割れ窓理論のせい

未分類
スポンサーリンク
スポンサーリンク

割れ窓理論とは

割れ窓理論とは、アメリカの犯罪学者ジョージ・ケリングとジェイムズ・ウィルソンが発表した理論です。小さな犯罪を放置すると、より重大な犯罪が起こりやすくなるという理論。ブロークンウィンドウ理論、壊れ窓理論ともいいます。

綺麗な車を放置した時は何も起こらなかったのに対し、窓の割れた車を放置したら、そこにゴミを置いていく人が出たり、タイヤを盗む人が出たりしたことに由来します。

割れ窓理論の例

割れ窓理論の一例として、自宅の整理整頓が一番わかりやすいでしょう。

家を大掃除すると、気分がいいです。家が綺麗になると、「よし!この状態を維持するぞ!」と頑張るものですね。

しかし、一度床にものを置いてしまうと、もうなんでもよくなってしまって、なし崩し的に床に物を置いてしまいます。一つ崩れると、なし崩し的にダメになっていくものです。

もう一つ卑近な例としては、学校の皆勤賞。ずっと休みなく出席して、もうすぐ皆勤賞だった生徒がいたとします。彼がいちど欠席してしまうと、もう何度も欠席をするようになります。

割れ窓理論を生かす

割れ窓理論とはつまり、小さな例外を許すと、どんどんダメになるという理論といえます。

整理整頓を続けたい時

たとえば、きれいな家を保ちたいなら、絶対に床に物を置いてはダメです。例外を作ってはいけません。絶対に床に物を置かないと決意しましょう。その代わりなにかしら箱を買ってそこに入れるとか、とにかく床を守る。例外は作らない。

他には、何か続けたい習慣があるなら、どんなに小さなことでもいいから続けましょう。一度「なにもしない日」を作ってしまったら、もうなにもしなくなってしまいます。

ランニングを継続するとき

たとえばランニングを始めたとします。だいたい最初の3日くらいはノリノリでやれるのですが、4日目にキツくなって「今日は休もうかな」みたいな気分になりますよね。

この日に「休む」選択をしてしまったら、なし崩し的に休むことになります。つまりもう永久にランニングをすることはなくなる。なので、ランニングを休んではダメです。どうしても疲れてしまったのなら、「5分だけでいいからやる」のように、ゼロにならないようにしましょう。続けると決めたら「少しでもいいから」続けた方がいいです。休むという例外を作ると、もうどうでもよくなってやらなくなります。

規則を守らせるとき

たとえばクラスでルールを決めたら、「例外を作らない」ことが大切です。ゴミはゴミ箱に。それ以外の場所に入れない。「Aさんは可愛いから許す」みたいな例外を作ったらどんどんダメになります。集団にルールを守らせるときは一律に「ゴミはゴミ箱。例外は認めない」という風に徹底しましょう。例外を作ると人はどんどん堕落していくのです。

割れ窓理論 まとめ

  • 窓の壊れた車はどんどん壊されることから、一度タガが外れるとどんどんダメになるという理論
  • 自分のルールを守りたいときは、どんなに小さくなってもいいから毎日続ける。
  • 誰かにルールを守らせたいときは、極力例外を認めない

割れ窓理論は、人は一度堕落するとどこまでも堕ちていくことを示しています。何かを継続するためには「割れ窓」を作らない、つまり少しずつでも継続し、例外を作らせないことが重要です。

コメント