ハロー効果 見た目がいいと得をする本当の理由

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ハロー効果とは

素晴らしい肩書きや実績がある人みて、その肩書きだけで「この人は素晴らしい」と思い込んだり、他の部分も素晴らしいはずだと信じ込む心理効果のこと。

後光効果、威光効果ともいう。

ハロー効果の由来

アメリカの心理学者ゾーンダイクが提唱した法則です。
軍隊の上官に、部下の評価に関する実験を行ったところ、身なりがきちんとしている部下の評価が高かったことから実証されました。
ちなみに、「ハロー」とは「hello!」ではなく「halo」のことで、後光という意味です。

ハロー効果 使用例

ハロー効果にはポジティブ・ハロー効果とネガティブ・ハロー効果があります。
ポジティブ・ハロー効果は、有名大学を出ているというだけで、優秀だと評価されたり、良いものを着て身なりがきちんとしているから優秀だと評価してしまうことです。
ネガティブ・ハロー効果とは、実際には優秀でも高卒だからと評価されにくかったり、身だしなみがきちんとしていないから優秀ではないと判断してしまうことです。
身近な例を挙げてみましょう。
・企業CM
企業のCMはまさにハロー効果の一例ですね。
企業のCMでタレントを使うのも、そのタレントの好感度を利用して企業の好感度を上げるためです。
反対に、タレントが不祥事を犯してしまうとCMから降板されます。タレントの好感度が下がると、その企業の好感度まで下がるからですね。これはネガティブ・ハロー効果です。
受賞歴
また、企業CMで「〇〇賞受賞」とか「○○セレクション金賞」とかそういう賞を受賞していると、「この商品はすごいのかも」なんて思いますよね。これもハロー効果です。
ちなみに、こういう賞の中にはお金を出せば認定してくれるものもあるとかないとか…。
就職活動
同じくらいの能力の人が採用面接に現れたら、「いい大学を出ている人」を選んでしまうこともあります。
・服装
詐欺師は人を騙す際にブランド物の服を身にまとって、「この人はすごい人」感を出します。ブランド物を着ているのだからきっとすごい人なんだ…と思ってしまうのですね。
反対に、すごい社長でも貧相な身なりをしていたら、「大したことなさそう」と思われてしまうでしょう。
・SNS
最近だと、「SNSのフォロワー数」もハロー効果の要因になります。
ある人のプロフィール欄を見て、フォロワー1万人超えだったら驚きますよね。
「この人はフォロワー10,000人を超えているから、すごい人に違いない」と思ってしまうでしょう。
(ちなみに、フォロワー数はその気になればお金で買えます)

判断の際は気をつけましょう

あなたが誰かを判断する立場なら、肩書きや見た目などに騙されないようにすることが大切です。
どうして人はハロー効果に騙されるのかというと、見た目のわかりやすい部分で判断するのは簡単でラクなことだからです。
「優秀さ」を言葉にするのはとても難しいですよね。でも、「東京大学出身」ならそれだけで優秀さの証明になるわけです。
だから、誰かを判断するときは、自分がハロー効果に惑わされていないかを冷静に考えることが必要です。

判断される立場ならうまく使いましょう

反対に、あなたが評価される立場なら、なんらかの後光を得る作戦は有効です。
女性にモテたいなら、ある程度の学歴や年収は間違いなくアドバンテージですし、身なりをきちんとすれば、急にモテるようになるかもしれません。
自分のやっているスポーツですごい実績を収めるなど、一芸を磨いておくのもいいですね。
なにかビジネスを始める際に、まず「SNSフォロワー数」を増やして自分がすごい人であることを演出するという手法もあります。良い悪いは別にして。
仕事にしろ、恋愛にしろ「中身を見てほしい」と叫ぶのもいいのですが、何かしらの肩書きを得る努力をするのはとても大切なことですね。

騙しはダメ!

このハロー効果、とても強烈なので、詐欺の手法として使われることも多いです。

学歴が重要だからと学歴詐称をするのは、絶対にやってはいけないことです。

 

しかし、相手を「安心させるため」に何らかの後光を得るという方法は、このご時世において重要な処世術でしょう。

今のうちから勉強して学歴を高めておくとか、
身だしなみはきちんとするとか、
SNSを積極活用しておくとか。
人はわかりやすい実績を信じやすいという心理を理解した上で、相手を安心させるための肩書きなど、わかりやすい実績を作っておくことは現代社会を生き残る上で大切なことです。
それくらい、人は肩書や見た目やわかりやすい数字に惑わされ、判断してしまうということをぜひ心に留めておいてくださいね。

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